せきゅはら。

正直若いとはいえないネットワークセキュリティ担当者がゆるゆると書いていく駄文です:)

日本シリーズ第六戦

今日は日曜なので試合開始から見れる。ROはドロップ率2倍で誘惑もあったが、実況に専念するために狩りをやめていつもの場所に戻ってきた。
先発は伊良部と杉内。鷹は杉内とばして和田との少数意見もあったが、王監督は正道として杉内に託した。虎は先発濃厚だったムーアではなく(シーズン中の感謝も込めて)伊良部を送った。第二戦の再現となる先発であったわけだが、虎打線が杉内に嫌な感じで終わったのに対し、鷹打線は伊良部を滅多打ちにした記憶がある。少なくともムーアが来るより勝てそうな感触を持っただろう。
その伊良部に対する不安は初回から、俊足の川崎を塁に出した。鷹にとっては川崎の出塁、しかもヘッドスライディングしての出塁に大きな意味があった。第五戦のケガで出場すら危ぶまれた(昏倒中の記憶は一切なかったとのこと)男がまさに全力のプレイで、前戦終盤に味方守備陣が見せた粘りに答えているようにも見える。また虎にとっても川崎を塁に出したことは大きいのではないか。ロッテ時代からランナーにかき回されるとふてくされるところのある伊良部はなるべく打者集中を心がけたに違いない、対して野手陣は川崎の足を極力殺そうと警戒している、その意識のズレが次打者井口に対しての投球で最悪の結果を生んだんではなかろうか。ともあれ鷹が2点先制。
虎打線がなかなか杉内を捉えられないどころが調子付かせている間に第二のチャンスがこれまた鷹に訪れた。ショートゴロを後逸した藤本は責められない、なぜならあのプレイは藤本が再三見せてきた虎で唯一の「攻める守備」の一つであるからだ。もし藤本がゴロをキャッチできていれば1Bでフォースプレイになんとか持ち込めるタイミングであり、バウンドを合わせてダッシュを躊躇したらオールセーフの場面であると思う。問題はその直前に許した川崎の盗塁であろう。死球とあわせ、川崎はバットを振ることなく楽々二塁打を打ったことになる。矢野は最大限の警戒をしウエストまでさせたが、伊良部は全く答えていなかった。星野監督の温情を裏切る、チームのためにならないプレイだったと言えよう。
指揮官はここでスッパリ伊良部をあきらめ、初登板となる福原を送り出した。福原はのらりくらりと要所を抑えるピッチングを見せ、矢野のリードが裏目に出て追加の1点を献上するまでは鷹に流れを渡さない我慢をした。
虎打線が早打ち(第二戦で球を見すぎた反省とのことだが)で淡白な攻撃をしているので、桧山の一発も単なる空砲に見えてしまった。
後半、またも虎に疑問手が出た。今シリーズ好調の吉野に代え代打八木の場面、そして吉野に代わって石毛を登板させた場面。吉野が降りたことで鷹打線は何とかなると思ったんじゃないかなぁ。後続の石毛についても、鷹打線を抑え込んでる右腕は安藤とリガンだけに思われたので、マジで敗戦処理かと感じたものだ。果たして予感は的中し、バルデスに完璧なスイングでソロをもらうことになる。
鷹の方にも杉内→岡本のスイッチという疑問視されうる動きがあった。うまくいっているときは下手にいじらない方がいいのではとも思ったが、それ以上に岡本はタフネスだった。左が続くところでも篠原に代えずに続投させてひやひやしたが、虎の勢いが空回りしていて勝負に絡んでいくことが出来ていなかったように思われた。そしてゲームセット。
虎が勝つためには赤星と藤本の打順を入れ替えるなどの荒療治をやった方がいいかも知れない。そして左にこだわること。吉野とウィリアムスはなるだけ多くの打者に投げさせてアウトを稼ぐこと。アリアスを下げ、3B片岡、1B八木の布陣を敷くこと。
鷹が勝つためには第六戦と打順を変えないこと。投手が逃げの四球を出さない(攻めた結果の四球は止むを得ないし四球を恐れてはいけない)こと。金本だけでなく今岡のマークも外さないこと。